エキサイト ismコンシェルジュ |
2016.03.04
昨年の第68回カンヌ国際映画祭、審査員賞の「ロブスター」。寓意に満ちた設定で、主にふたつの世界が、提示される。
ひとつは、「ホテル」で、カップルになるよう強制される世界。独身者たちは、カップルになるよう指導される。しかも、45日という期限がつく。期限以内にカップルにならなければ、自らが望んだ、人間以外の動物に姿を変えられてしまう。コリン・ファレル扮する主人公のデヴィッドは、妻と別れたことで、ホテルに連行される。カップルが成立すると、2週間、ホテルの同じ部屋で過ごし、やがて、街に戻ることが許される。
もうひとつは、独身者ばかりの「森」。独身者たちは、ホテルでカップル成立に努力するかたわら、森で独身者を麻酔銃で捕獲する。1人捕獲すると、45日の期限が1日延長されるからだ。