【WEC 第1戦】先頭ゴールのアウディが失格…ポルシェ2号車優勝、トヨタ可夢偉組2位

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#2 ポルシェ919
  • #2 ポルシェ919
  • #2 ポルシェ919
  • トヨタTS050(#6と#5)
  • 表彰式は#7 アウディが優勝、#2 ポルシェが2位、#6 トヨタが3位というかたちで実施された。この後、アウディ失格問題が勃発する。
  • 表彰台に上がった小林可夢偉ら#6 トヨタのクルー。
  • #5 トヨタTS050
  • レースのスタートシーン、最前列発進はアウディの2台。
  • #7 アウディR18

現地17日、英国シルバーストン・サーキットで世界耐久選手権(WEC)開幕戦の決勝6時間レースが実施された。最高峰LMP1-Hクラスではアウディ7号車が先頭でゴールしたが、レース後の車検で失格。ポルシェ2号車が優勝、トヨタの小林可夢偉組が2位となっている。

ポルシェ、アウディ、トヨタの3メーカーがワークス対決を展開するLMP1-Hクラスの新たなシーズンは、波乱の連続で幕を開けることとなった。アクシデントやマシントラブルで、3メーカーがそれぞれ2台のうちの1台ずつをリタイアもしくは最前線離脱というかたちで失い、レース後半は#7 アウディR18(M.ファスラー&A.ロッテラー&B.トレルイエ)と#2 ポルシェ919(R.デュマ&N.ジャニ&M.リーブ)が優勝争いを展開、#6 トヨタTS050(S.サラザン&M.コンウェイ&小林可夢偉)が3番手という形勢に。

そしてレースは#7 アウディが先頭でゴールし、#2 ポルシェ、#6 トヨタと3メーカーが表彰台を分け合うかたちで決着する。しかし、レース後の車検で#7 アウディが失格。車体底面のスキッドブロック(空力効果抑制のための擦り板)の厚さが規定値を満たしていなかったためとされる。

これによって#2 ポルシェが繰り上げ優勝となり、LMP1-Hでの実戦参戦は初めてだった可夢偉が乗り組む#6 トヨタが2位となった。ただ、アウディは失格裁定に対してアピール(控訴)をする意向であり、「今回の結果は暫定である」としている。今後の動向が注目されるところだ。

捲土重来を期す14年王者トヨタはドイツ勢に置いていかれる展開だったが、佐藤俊男チーム代表は「まだ我々は望んだレベルには達していませんが、昨年に比較すれば大きな進化を遂げています。6号車がレース終盤、非常に良いラップタイムを刻んでくれたことは、TS050 HYBRIDの高いポテンシャルを示しています」と語り、「次戦へ向けて、さらに性能を向上すべく努力を続けます」と結んでいる。

小林可夢偉のコメント
「(自分がリザーブを務めていた)昨年と比べてマシンは進歩していますが、まだ多くのポテンシャルが秘められているはずです。さらなる改良を続け、マシンからもっとパフォーマンスを引き出せば、ライバルと良い戦いが出来ると思います。TS050 HYBRIDでどれだけの戦いが出来るか、とても楽しみです」

WEC第2戦は5月7日決勝のスパ・フランコルシャン6時間(ベルギー)。そして戦いは、6月18~19日決勝の天王山、第3戦ルマン24時間(フランス)へと続いていく。

《遠藤俊幸》

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