ツボ・経絡

イライラした気持ちをツボでコントロールするには

春先は環境の変化などでイライラした気持ちになってしまいがち。しかし、イライラの原因は本当に環境の変化だけなのでしょうか?イライラの影には、自分の本当の気持ちが隠されているかも知れません。今回は、イライラのコントロールに効果的なツボをご紹介していきます。

山木 伸允

執筆者:山木 伸允

鍼灸マッサージ師 / 鍼灸療法・ツボガイド

イライラの解消法と原因

イライラの本当の原因は?

イライラの本当の原因は?

仕事や家庭など、様々なところで感じてしまう事が多いイライラ。特に春などは環境の変化を経験する方が多く、自分でも気づかぬうちにちょっとした事でイライラを感じてしまったり、イライラの感情をコントロールできずに長引かせてしまう場合などもあるのではないでしょうか。

インターネットを覗いてみても、こうしたイライラを沈めコントロールするための様々な方法が紹介されています。例えばスポーツ観戦をする、スポーツを自分自身が行う、大声を出す、新聞紙を破くなどのイライラの気持ちを他の行動にぶつけて発散させる方法や、イライラした気持ちを紙に書いて自分を見つめ直し冷静さを取り戻す方法などが見られます。

イライラの原因自体は数多く考えられキリがありませんが、その根本の多くが、自分の感じている本当の気持ちを抑え込むという経験にあるのではないでしょうか。例えば、対人関係におけるイライラは、本当は関わり合いを持ちたくない人となんらかの原因で関わらざるを得ない時に発生するでしょう。また、仕事のイライラは、時間ばかりが取られて成果が見合わない事に取り組んでいる時や、本当にやりたい事とは違う事をやらざるを得ない状況、自分のために働いている感覚が得られない環境などにより発生している事が多いのではないでしょうか。
 

イライラの原因と本質

自分が置かれている状況と望んでいる状況のギャップに対して建設的な行動を起こせなかった時に生まれる、自分に対する無力感がイライラの本質なのかも知れません。

こうした観点で考えるとイライラという感情は、本当はこうありたいという状況や、本来望んでいる環境などを表す鏡のようなものとは言えないでしょうか。「本来はこうありたい」という確固とした価値観が自分の中に存在していて、そこに反する状況に拒否感を感じることがイライラの正体だとしたら、自分の確固とした価値観とは何なのか?という事に目を向けて見るのも大切だと考えられます。

先程挙げたイライラ解消法の一つである「紙に自分の気持ちを書く」という行為も、イライラした気持ちを書くだけでなく自分の中の価値観を書き出す事でより建設的な解消法になるかも知れません。

また、そうした自分の中にある確固とした価値観を発見する事で、なりたい自分の姿や越えなければいけないハードルが見えてきたり、チャレンジするべき方向性が理解できたりするのではないでしょうか。
 

イライラをコントロールして前向きな力に

スポーツ観戦や大声を出すことも良いイライラ解消法なのかも知れませんが、もしイライラの原因が自分の置かれている状況と望んでいる状況のギャップにあるのなら、このギャップを解決していく事こそが根本的なイライラ解消法になっていくと思われます。

イライラした気持ちを沈めて、自分を前向きにコントロールするための第一歩は、冷静さを取り戻す事です。東洋医学の世界ではイライラをどのように捉え、どのようなツボで解消を図るのかを見ていきましょう。
 
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